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今回は「社会的に信用がない人、つまり自己破産している人でも作れるカード」の話をします。
 
その名も「デビットカード」
 
デビットカードといえば、
『買い物しながらお金の管理♪』
というフレーズで、女優の上戸彩さんが歌うCMが有名でしたよね。
(既に古い話かw)
 
そのデビットカードですが、すでに利用されている方も多いと思います。
 
で、僕も最近作って利用してみました。
 
かなり便利です!
 
というわけで、この記事では実際にデビットカードを利用してどう感じたのかを書いていきますので、
  • デビットカードに興味はあるけどよくわからん。
  • クレジットカードと何が違うのん?
  • なんで信用無しでも作れるの?
という人は、ぜひ読んでいってくださいね〜。
 

デビットカードとは?

本題に入る前にデビットカードって何?ということで、Wikipediaの引用を貼っておきます。 
デビットカード(英: debit card)とは、預金口座と紐付けられた決済用カードである。金融機関(一般的に銀行)が発行し、このカードで決済すると代金が即座に口座から引き落とされる仕組み。
Wikipediaより引用
 
という事です。
 
要するに、「使ったらその場で銀行口座の残高から引き落とされるカード」という事です。
 
これの何が良いのかって、それは
「持っている金額以上の買い物をしなくて済む」
という事です。
 
クレジットカードとの大きな違いはこの部分ですね。
 
クレジットカードの仕組みは、
「買い物などの代金をカード会社が代わりに支払ってくれるので、それを後日まとめて(あるいは分割で)返す」
というもの。
 
基本的には1〜2ヶ月後に返済する「借金」ということになります。
 
それに対してデビットカードは、支払った分の金額をその場で引き落とすというもの。
 
誰しも高額な買い物の時に大金を持ち歩きたくないですよね。
そんな「手持ちの現金はないけど、銀行に残高はある」という場合に使うのが基本の使い方となります。
 
つまり言い換えると、デビットカードとは「即時決済できるクレジットカード」ということになりますね。 
ちなみに、デビットカードはクレジットカードのように分割払いはできません。
念のため付け加えておきます。

デビットカードの最大の利点?

僕は冒頭の上戸彩さんの「買い物しながらお金の管理♪」について、本当にきちんとお金を管理できる人なら、
クレジットカードを使っていてもデビットカードを使っていてもどちらでも変わらんのでは?って思ってます。
 
それぞれの手間は違うのかもしれませんけど、とにかくお金の管理云々の件については。自分にはそれほどメリットとは思えないんですよね。
 
それよりも僕が考える最大の利点は、
「カード発行のための審査がないこと」
です。
 
審査がない、つまり誰でも作れるんですよ。
 
そう、僕のように自己破産をした、社会的に信用のない人間でも・・・!
 
これは本当に大きな特徴であり、メリットです。
 
僕はもともと買い物などの時にあまり現金を持たないようにしていました。
 
お金が有り余ってたからお札しか持ってないとかそんなんじゃなくて、ただ単に身軽だからという理由です。
 
財布を持ち歩くとどうしてもポケットがパンパンになったり、たとえ小さくても鞄を持ち歩かないといけないという状況になりますよね。
 
ところがカード利用が基本になると、そのぶん荷物が減るんですよ。
 
もちろんクレジットカードを持っている人なら遠慮なくそれを使えばいいんですけど、収入が少なくて持てないとか、僕のように信用が無いなど、
何らかの理由でクレジットカードを作れないという人にはとても都合の良いアイテムではないでしょうか!?
 

デビットカードでできることは?

まだ「得体の知れないカード感」のある人もいると思うので、念のため、デビットカードでできることを確認していきましょう。
 

1、店頭での支払い

まずは当たり前ですが、お店での支払いに使えます。
 
初めて利用した時はドキドキしましたが、普通に問題なく完了しました。
 
 

恐る恐る使ってみましたw

 
これはファミリーマートで支払った時のレシートです。
 
下の方に「承認番号」とありますよね?
 
こちらが後でデビットカードの利用明細を確認した時に照合するための数字のようです。
 
この承認番号は、利用するお店によっては発行されない場合もあるようなので、少なくとも利用明細を確認するまでは手元に残しておきましょう。
 
便利 デビットカード 審査 承認番号

明細確認すると承認番号を照合できて安心です。

※ブランドデビットカードとJ-Debitとの違いを知っておく

お店で利用する時に「デビットカードで」と伝えると、「J-Debit」という別のデビットのシステムと勘違いされる場合があるかも。
最近はあまり聞きませんが、もともとデビットカードというとこのJ-Debitのことを言っていました。
 
システム的には同じようなものなんですが、これはこの記事で解説している「ブランドデビットカード」というVISAなどの国際ブランドがついたカードではなく、「銀行のキャッシュカード」をそのままレジで読み取って口座から出金するのと同じ暗証番号を入力し、残高から直接支払うというものです。
 
僕自身もかなり前(本当にかなり前)に使ったことがあり、それで電気屋さんで何かを購入した記憶があります。
 
もしかしたら店員さんによってはこのJ-Debitと勘違いする人もいるかもしれないので、ここはカッコ良く「VISAで」と伝え、「J-Debitじゃないよ」というのがわかるようにしましょう。
 
店員さんは「なるほど、ビザカードね」と、応じてくれるはずです。
 

2、月々の引き落とし

お次は光熱費などの毎月発生する支払いの引き落としです。
 
ガス代や電気代などを口座引き落としにしている人も多いと思います。
これらの毎月発生する引き落としについては、僕は絶対にカード払いにする方がお得だと考えています。
 
それはカード会社のポイントが付与されるということから。
普通に口座での自動引き落としにしていると、何の見返りもありません。
 
どうせ支払わないといけないのですから、せっかくなら何かしらの見返りが欲しいと思ってます。
 
これがデビットカードでもできるんですよ。
詳しくは下の「3」で書きますが、デビットカードにもしっかりポイントは付与されるので!
 
ただし、何でもかんでも使えるわけでもないみたいです。
 
電気・ガス・電話・NHKなどの公共料金には利用可能ですが、生命保険などその他の定期的な支払いには利用できないものもあるみたいです。
 
この辺りはそれぞれの利用先へ問い合わせて確認してみてください。
 

3、ポイントが貯まる

これはすべてのデビットカードが同じかどうかはわかりませんが、カードの中には利用額に応じてポイントが貯まるものもあります。
 
僕の使っている銀行は「住信SBIネット銀行」というところのカードなんですが、ここを例にすると、1000円利用ごとに6ポイント貯まります。
 
貯まったポイントは1000ポイント以上を100ポイント単位で1ポイント=1円として交換可能。
 
クレジットカードにもポイントのシステムはありますが、その場合は利用した金額に充当するか、商品券や何かのアイテムに交換するなどの使用方法。
 
しかし前述のように、デビットカードは使ったその場で引き落としのため、利用した金額に充当するなどの方法はありません。
 
なので口座へ直接キャッシュバックという感じですね。
 
といっても、ポイントはあくまで「おまけ」。
ポイントを貯めるためにカードを利用するのではなくて、使ってたらいつの間にか貯まってた!というふうにしたいですね。
 
これも「2」で紹介した月々の引き落としを利用することで実現可能かと思われます。
 
便利 デビットカード 審査 VISA

僕は住信SBIネット銀行のVISAデビットカードを利用しています。

4、海外でも利用可能

このサービスは海外に行く予定のある人でないと価値はないかもしれません。
 
普段通りに口座の残高さえあれば、海外旅行の際などで現地のお店やホテル等の支払いも可能です。
 
また、現地のATMの利用でその国の通貨が引き出せるという仕組みも持っています。
 
もちろん口座の残高は日本円の普通預金でOKです。
(銀行によっては米ドル預金などからの引き出しも対応可。その方が手数料が小さくてお得な場合も。)
 
いつもの暗証番号を入力することで、所定の手数料率や場合によってはATM手数料がプラスされるものの、簡単に現金が引き出せるというのはかなり便利です。
 

・海外ATM利用時の失敗談

僕は以前ハワイ旅行をした際に、現地でレンタルしたスクーターでトラブルがあり、その違反料金を現金で支払わないといけないというシチュエーションがありました。
(別に交通違反をしたとか犯罪がらみではないです。念のためw)
 
ところがその現金が手元になかったんですよね。
 
ホテルに帰って財布や金庫を開けてみても、それだけの金額がなかったんですよ。
 
最終的には持ってきていた日本円を現地の両替所で両替して支払ったので事なきを得たのですが、もしその時に現金を引き出せるカードがあればもっと簡単で、安く両替できたんです。
 
海外旅行の際はできるだけクレジットカード払いにする方が、日本円を両替して現金で支払うよりも、手数料のぶんかなりお得になります。
 
本当なら両替をせずに海外キャッシングできるカードで引き出すつもりだったんですけど、間違えて引き出し機能のないカードを持ってきてしまっていたので・・・
(旅行期間などによっては海外キャッシングの方がお得な場合も。機会があればまた記事にします。)
 
少しでも出費を抑えるため、基本的には旅行の際には必要最低限の現金にしか両替しないようにしていたんですよね。
 
前述のように、どうしても必要なら現地でも両替できますし。
 
僕のケースは違反料の支払いだったのでその会社の規定で現金でしか受け付けられなかったようですが、
これ以外にも、例えば観光地から外れた場所の屋台での支払いとか、
何かしらのアクティビティ・レジャーの支払いは、海外であっても現金のみという場合も多いみたいです。
 
「もともとそういう事をしない予定だったけど、現地に来てみたらやっぱり遊びたくなった」ということはよくある事だと思いますから、
こういう時にこそ現金の引き出せるカードがあれば威力を発揮しますよね。
 
便利 デビットカード 審査 海外

この青いモペッド(バイク)にやられました・・・

・デポジットにも対応

海外の話でもう一つ追加すると、「デポジット」という仕組みが結構あります。
 
デポジットとは、いわゆる「保証金」のことで、例えばホテルのチェックインの時やマッサージ等の予約の時、何かをレンタルする際にあらかじめ支払っておくお金のことです。
 
例えばレンタカーやレンタサイクルなどを利用する際、本来の利用料金にプラスしてデポジットを支払います。
 
仮にレンタサイクルが「1日で40ドル+税」とすれば、別途「デポジット100ドル」などです。
 
この場合、一時的に140ドル+税がカード払いされることになります。
 
しかし、所定の利用時間が終わって問題なく自転車を返納すれば、デポジットの100ドルは返却されるということになります。
 
万が一返納されなかった場合や利用違反があれば、そのデポジットは没収ということに。
 
こういうケースがあるので、海外ではカードが重宝されるんです。
 
何かあってもカードから保証金を支払ってもらってるし、カードからその人の情報がわかるから大丈夫・・・ということ。
 
ホテルのデポジットは数百ドルの規模で払うことになりますし、それをいちいち現金のやり取りをしていると大変ですからねw
 

・信用の証にも

上のデポジットにも関係していますが、海外(特にアメリカ)では、カードを持っているかどうかで信用されるか否かが決まることもあるみたいです。
 
前述のようにホテルなどでデポジットが発生するのは「カードを持っている=信用がある」ということの裏返しでもありますし、
何かをレンタルするのもそう。
聞いた話ではタクシーに乗れるのもカードを持っているかで決まるというケースもあるそうです。
 
「クレジットカードを持てる人間=金銭的に信用できる人間」という図式がある以上、現金のみで旅行するのはやりにくいでしょうね。
デビットカードは見た目は完全にクレジットカードと同一ですから、そういう点でも問題なく利用できそうです。
 
こういう面でも、自己破産をして社会的な信用がないと苦労しますね。 

※デビットカードを紛失したら

万が一、カードを紛失したり盗難にあったりしたらどうしよう・・・
 
カードを使っているとこれが一番心配ですが、なんと、そういった状況にも補償が適用されるみたいです。
 
届け出があった時から30日間は補償対象となるようなので、万が一の場合でも安心できますね!
(住信SBIネット銀行の場合。他行は要確認願います。)
 

ウォーキング中などでも携帯に便利

ここでデビットカードがあれば便利だなーと想定できる利用シーンを考えてみます。
 
ポイントは現金を持たなくても良いということ。
 
現金を持ち歩くとどうしても荷物が増えてしまって困る場合もあるんですけど、その悩みが少し減ると思うと嬉しいもんです。
 
例えばちょっとコンビニへ行く時や、お昼休みにランチを食べに行く時に、パッとカードケースだけ持って出ればいいので楽チンですよね。
 
ほかにも早朝にウォーキングやジョギングをしている人などは、小銭を持って行くのも面倒ですし、そういう場合も重宝すると思います。
 
それから今は楽天やAmazonなどを使ってネットショッピングをするのが当たり前になっています。
それらを使って買い物したことのある人も多いと思います。
 
着払いは現金の準備が面倒だし、「着払い詐欺」みたいなのもあるので不安です。
 
コンビニや銀行振込は手数料がかかる場合があります。
 
また、そのどれも支払いまでに日数がかかるため、商品の配送が遅くなる場合もありますね。
  
そういったシーンでも、デビットカードで支払いすればOK。
 
手数料もなく、支払いもスムーズなので、商品の発送も当日便になる可能性が高いです。
 
他にも旅行代金の支払いやイベントの参加費なども、ネット上で決済するものが多いですよね〜。
 
おすすめなのは、「クレジットカードはなんだかよくわからないし、怖いから作りたくない」という方が、入門用としてデビットカードを作ってみるということ。
 
これなら残高以上に使いすぎる心配もないし、ネットショッピングも簡単になります。
 
一度試してみてください。
 
便利 デビットカード ランチ 手軽

カードでの支払いが基本になると荷物が減って楽ですよ。

デビットカードは自己破産してても作れます

長々と書いてきましたが、僕は今のところクレジットカードが持てなくてもデビットカードで概ね満足しています。
 
まぁまだ今の状況で実際に海外旅行などをしていないので、その時がきたら使用感などをレビューしたいと思っていますw
 
もう一度まとめますと、
  • 「買い物しながらお金の管理♪」できるw(人による)
  • 店頭での支払い・月々の支払いができる
  • ポイントが貯まる
  • 海外でも利用可能(店頭支払い・ATMでの現金引き出し・デポジット等)
  • 紛失・盗難時にも補償がある
  • 信用がなくても作れる!
といったところですね。
 
そして何度も言いますが、デビットカードは使ったその場で銀行口座から引き落とされるため、信用機関へ照会する必要がなく、カード発行に審査がありません。
そのため、僕のように自己破産をしていたり、社会的な信用が無い人でも気軽に作ることができます。
 
買い物しながらお金の管理♪は僕にとってはそれほど魅力的ではないんですが、
これも必要な人にとってはわかりやすくて良いシステムだと思います。
 
まぁ1枚持ってると便利だというのは間違いないですね〜。
 
もし少しでも興味がわいたら、ぜひお使いの銀行でデビットカードが発行できないか調べてみましょう。
 
ちなみに僕の利用している住信SBIネット銀行は、15歳からカードの発行ができるそうです。
ネット銀行なので当たり前ですが、口座残高やその他の情報確認・手続きも全部ネットでできて超便利ですね。
 
ということで長くなりましたが、持ってると便利で発行に審査の必要がないデビットカードの紹介でした。

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