「現地(ハワイ)で急に現金が必要になったけど、一番お得な両替方法ってなんだろう?」
この記事ではハワイ旅行中に現金(アメリカドル)が必要になった際、海外キャッシングがお得な方法なのかを書いています。
旅行前の予習として、また、もしもの時に現地で困らないように、知っておいても損はないでしょう。
というか、知らなきゃ損です!
誰だって旅行中に使えるお金は多い方がいいに決まってます。
ということは、お得な方法を知ってそれを実行するかどうかで他の人との差がでますよ。
それにもし同行する友人や家族の方が知らない情報でしたら、あなたのおかげでみんなが得するかもしれませんからね!
ハワイで両替するなら海外キャッシング!
ハワイ旅行中に手持ちの現金が少なくなり、どうしても必要になった場合、まず検討してほしいのが「海外キャッシング」という方法なんです。
「キャッシング」という言葉を聞いたことのある人も多いと思います。
キャッシングとは要するに「お金を借りること」。
つまり海外キャッシングとは、「海外のお金(ここではアメリカドル)を借りる」ということです。
『旅行中に借金するなんて嫌だよ!』と思われるかもしれませんが、以下で海外キャッシングをおすすめする理由を書いています。
食わず嫌いせずに、まずは落ち着いて最後まで読んでいただけると嬉しいです!
ちなみにキャッシング(お金を借りること)なので正確には手数料ではなく「利子」と言いますが、この記事では両替について書いているのでそのまま「手数料」と表現しています。
外貨両替には為替手数料が必要
日本円でドルを買うことを、「外貨両替」と言いますが、外貨両替する際に発生するのが為替手数料。
この為替手数料を少しでも抑えることが、結果として旅の予算を1ドルでも多く確保することにつながります。
ではこの為替手数料、どのようになっているのでしょうか?
銀行や両替所の為替手数料は高い
外貨両替をするとなるとまず思いつくのは銀行や外貨専門の両替所ではないでしょうか。
これらの場所で両替するのは確かに便利です。
銀行は家や職場の近くにあるという人もいるでしょうし、両替所も主要な駅や国際空港にもありますからイメージもわきやすいはず。
しかし、便利な場所にあるということはみんな利用する(利用しやすい)場所という事です。
ということは、多少高い値段でもお客さんは来るということ。
そんな場所で両替してしまうと、手数料を多く支払うのも当然といえます。
そこで提案するのが海外キャッシングなんです。

空港などにも両替所はありますよね。
ハワイのATMでお金を借りる
ハワイのあちこちにあるATM。
このATMでは、日本で発行しているクレジットカードでの「海外キャッシング」を利用することができるんです。
先ほども書きましたが、「キャッシング」とは、カード会社から現金を借りるということです。
「お金を借りるのは嫌だな」という人の意見もよくわかりますが、そもそもクレジットカードで支払いをするのはカード会社からお金を借りているのと全く同じこと。
それが支払いに直接充てられる(カード払いする)か、現金として手元に残る(キャッシングする)かの違いだけです。
現金が必要であれば、海外キャッシングを積極的に活用すべきなんです。
もちろん返済できる範囲内で!
海外キャッシングの手数料は安い
なぜこれほど海外キャッシングをおすすめするのかというと、海外キャッシングでドルを準備するのが外貨両替の手数料が一番安くなる場合があるから。
海外キャッシングの手数料はカード会社や契約している人の状況(専門的には「属性」といいます)によって違いますが、例えばJCBカードなら最大金利は18%です。
※JCBカード公式サイト「キャッシングサービスのご利用条件」参考(クリックで別のページへ移動します)
18%も手数料を取られるなんて高すぎると思うかもしれませんが、このパーセンテージは「年利」、つまり「一年間借りていた場合」の数字です。
ということで、以下で実際に計算してみました。
3つのパターンを実際に計算して比較
・海外キャッシングの計算例
一般の人のハワイ旅行であれば、長くても10日くらいでしょうか。
そこからクレジットカードの引き落とし日を仮に30日後とすると、利用から40日後ということになりますよね。
40日ということは、計算上は「18% × 40日/365日」の利子が発生することになります。
1ドル=110円で100ドル海外キャッシングしたとします。
借りた金額や返済までの日が上記通りだとすると、
110円×{1+(18% × 40日/365日)}×100ドル=11216円
となります。
海外キャッシングの手数料は216円となりました。
・両替所で両替した場合
では同様に両替所で両替した場合を計算します。
銀行などの両替所の手数料は2%前後と言われていますから、ここでは2%と仮定して計算します。
110円 × 1.02 ×100ドル=11220円
となり、両替所の手数料は220円という結果になりました。
この金額なら海外キャッシングよりほんの少し高いものの、ほぼ同じですね。
・クレジットカードでの支払い
「両替」ではないですが、クレジットカードで直接100ドルの支払いをしたらどうなるかも計算します。
前述のJCBカードを海外で利用した場合の手数料(海外事務手数料といいます)は1.60%となっています。
計算すると、
110円 × 1.016 × 100ドル=11176円
となります。
クレジットカードでの手数料は176円です。
なんと、クレジットカードで直接支払う方が手数料が安くなりました!
返済が遅れると利息が膨らむ
この計算を見ると明らかですが、海外キャッシングをしても手数料が高くなっているケースもあるんです。
それは返済までの期間が長くなった場合。
上記の例では返済までの期間を40日としましたが、カードの利用日と締め日のタイミングが合わなければ、返済までの期間はもっと長くなるかもしれませんよね。
(JCBカードでは最大56日までだそうです)
仮に返済金利18%のカードで期間いっぱい海外キャッシングした場合、手数料は303円もかかってしまいます。
(先ほどと同じ計算例を使用)
こうなると安い手数料を求めて海外キャッシングを行なったのに本末転倒。
全く意味がないどころか、逆効果になってしまいます。

安くすむはずが高くなる場合も。
海外キャッシングで手数料を低く抑えるには?
では海外キャッシングを利用して手数料(つまり返済する利子)を低く抑えるにはどうすればよいのでしょう?
気をつけるべき2つの項目をお伝えします。
1、繰り上げ返済を利用して返済を前倒しする
実は海外キャッシングで借りたお金を前倒しで返済することができるんです。
これを繰り上げ返済と言います。
再び上記の例だとハワイ旅行の期間が10日でしたから、帰国後即繰り上げ返済すると10日間分の利子になるんです。
では10日間で再計算すると、
110円×{1+(18% × 10日/365日)}×100ドル=11054円
となります。
手数料は驚きの54円!
かなり安くなりましたよね。
こうすればカードの請求が来る30日後と比べて、30日分も利子を節約することができ、かなりお得になったのがわかると思います。
繰り上げ返済の詳しい方法は、お使いのカード会社の公式サイトやコールセンターへ問い合わせしてみてくださいね。
(中には繰り上げ返済できないクレジットカードもあるので、できれば旅行前に確認を!)
2、お金を借りすぎない
もう1つは、お金を借りすぎない(海外キャッシングをしすぎない)ということです。
海外キャッシングで手にしたお金は、銀行口座のお金を引き出しているのではなく、あくまでも「借金」。
借金は返済しないといけません。
これは海外キャッシングに限った話ではないですが、借金を返せなくなるは最大の理由は、借りた元本が大きすぎるからです。
お金を借りすぎて返済する目処(めど)が立たなくなり、返しきる前にまた新たに借金をする・・・
こうして元本がどんどん膨らみ、最初は返せたはずのお金が返せなくなってしまうんです。
ハワイで現金が必要になっても、最低限の金額のみを海外キャッシングするようにしてください。
旅行中にあれも欲しいこれもしたいとなってしまうのは理解できますが、あくまでも「借金」であることを頭に置いておいて!

お金の借りすぎには注意!
実際の両替所の手数料はどのくらいなのか?
ところで、先ほど銀行や両替所は手数料が高いと言いましたが、実際はどのくらいなのでしょうか?
各両替所の手数料は非公開なんですが、前述したように一般的に2%程度だと言われています。
(アメリカドルの場合)
僕は過去に銀行で働いていましたが、外貨両替の手数料は表示されているレートにすでに「含まれて」おり、その正確な数字は従業員にも秘密になっていました。
とはいえ、勤めていた当時に国際レートから計算してみると、先ほどの2%と仮定した計算はおおよそ間違いないと思います。
だとすれば、海外キャッシングの計算例として挙げた金額はお得ですよね。
「たったの166円(220円ー54円)の差か」と思われるかもしれませんが、利用する金額が大きくなればなるほどその差も大きくなりますよね。
チリも積もれば・・・ですので、この辺りはしっかり理解しておきましょう!
緊急で現金が必要な場合は海外キャッシングを利用しよう
今回は「ハワイで現金が必要になったら海外キャッシングを利用するのがお得」というテーマで記事を書いてみました。
キャッシングとはカード会社にお金を借りることですから、慣れない人は抵抗があると思います。
しかし実は手数料の面から考えるとかなりお得。
利用方法もとても簡単で、現地にあるATMにいつものクレジットカードを通して操作するだけです。
ただし簡単なだけに、キャッシングしすぎてお金が返せないようにだけはならないで。
それから、帰国後はできるだけ前倒しで返済するのを心がけるとさらにお得に使えます。
あくまでも緊急で現金が必要になった場合だけですが、海外キャッシングがハワイ旅行中に役に立つ場面があるかもしれません。
絶対覚えておいてくださいね!
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